ちょっといい加茂?

子連れ目線の新潟県加茂市近辺のあれこれ

めやす箱からみえたもの③

4地方創生委員会への3つの提言

 調査と分析の結果から、一番意見が多かった「情報」、意見も多く、かつ子育て世代にとって身近であり解決を急いだ方がいいと考えた「相談」「子育て支援センター」の3つに内容を絞って、地方創生委員会に提言することにしました。

 〔3つの提言〕

加茂市の情報をだれもが簡単に得られるようにしよう!

②乳幼児遊びの広場を「子育て世代包括支援センター」として機能させよう!

③いつでも誰でも助けを求められる相談窓口をつくろう!

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加茂市の情報を誰もが簡単に得られるようにしよう!について

 今回の調査で一番意見が多かった「情報」。

さらに詳しく意見を見ると、「ホームページを改善して欲しい」と「地域や子育てに関する情報を冊子で欲しい」という意見にまとめることができました。そこで地方創生委員会へ、「ホームページ」「冊子」この2つについて要望することとしました。

 まずは、加茂市のホームページの実状から。
 子育て情報についてそもそもの情報が少ないこと。
 あっても10年ほど前の情報で更新されていないこと。
 整理されていないからどこを探していいか分からないこと。
 加茂からの転出ベスト3に入る三条市燕市のホームページと比較検討をした。
 これらのことから加茂市のホームページを、妊娠~中学卒業までの情報が分かるように改善を求めました。

 

 つぎに、地域や子育て情報の冊子について。
 何か困ったときにはとりあえずこれを開けば大丈夫となる冊子は、
 子育て中の方や加茂に転入してきた方のお守りです。

 しかし、加茂市には冊子は存在していない。
 紙媒体で提供される情報も少なく、また健康カレンダーや広報、
ゴミの出し方などそれぞれがバラバラに配付されるため分かりにくい。

加茂市からの転出先ベスト3の
新潟市三条市燕市の地域・子育て情報冊子を見ていくと、
妊娠期~高校までの情報、
各種制度の申請時に必要な書類や相談窓口の紹介、
遊び場や行政機関・医療機関の連絡先やマップと多岐にわたる。
このような情報をまとめたものがあれば暮らしやすいと要望しました。

今の加茂市は、誰かから聞いて「情報」を得る状態。

知りたくても、どうすれば情報を得られるか分からない状態。

そうではなく、誰もが情報を入手しやすいように発信する側の改善が必要であると考えます。 

 

②乳幼児遊びの広場を「子育て世代包括支援センター」として機能させよう!について

 加茂市には、子育て支援センターとして乳幼児遊びの広場と須田憩いと遊びの広場がある。

 調査では「疎外感を感じる」「気軽に相談しにくい」「ねんねやハイハイからつかまり立ちの頃の子ども達専用のスペースがなくて危険」「土曜日も開けてほしい」「保護者向けの講座を開いてほしい」といった改善や要望を求める意見が集まった。

 現状として、保育士資格をもつ職員が開館中は一人で全てを対応している。安全を確保することに精一杯で利用者とのコミュニケーションや相談といった大事な業務まで手が回っていないのではないかと考える。

 栄養士看護師による隔月の身長体重測定時の相談はあるが、保健師助産師、臨床心理士など専門家が保護者の相談を受け入れる体制になっていない。またスペースが区切られていないため、乳児は走り回る幼児と同じ場で過ごしている。

 つまり、今の加茂の子育て支援センターは、幼児の遊びの場を提供しているだけで、健全な子育てを支える施設とは言い難いのではないだろうか。

 乳幼児期(特に乳児期)は、親の負担が非常に大きい。

国では、この子育て世代を地域で親身に支える仕組みの整備を進めている。(平成28年度厚生労働省「子育て世代包括支援センター業務ガイドライン

子育て世代包括支援センター業務ガイドライン、産前・産後サポート事業ガイドライン及び産後ケア事業ガイドラインについて |報道発表資料|厚生労働省

 妊産婦・乳幼児などの状況を継続的・包括的に把握し、妊産婦や保護者の対応に保健師などの専門家が対応し、必要な支援の調整や関係機関と連絡調整をするなどの役割を担う「子育て世代包括支援センター」を、市区町村に設置するのを努力義務として求めている。

 加茂市子育て支援センターについて、職員、業務内容、運営方法などあらゆる面で見直しと改善を行って、単なる幼児の遊び場から、子育て世代包括支援センターの機能をもった施設へと変化していくこと希望する。

 

③いつでも誰でも助けを求められる相談窓口をつくろう!について

 調査では「困った時どこへ相談していいのか」「いつでも気になった時に気軽に相談できる場がほしい」といった意見が多かった。子育て中の困り感や悩みを抱えた保護者が相談できる窓口が明確に示されていない。また窓口が一本化されていない。相談できる機会も限られているのが加茂市の現状である。

 まずは、加茂市が設けている相談窓口を整理してそれを市民に示す。不足している相談窓口があれば新たに設けることも必要である。

 ※窓口 健康に関することは、健康課。児童・福祉関連は社会福祉事務所。となっているようですが、どちらかに行って聞いてみるときっと、担当の人へつないでくれるはず!!